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By Joe Kim
【構造的な問題】 現在の日本が直面する大問題の解決策は、人権意識を育む「教育と多様性」。 それを実現するには、二つの大改革が必要不可欠です [詳しくは前回]:
しかし、この二つの大改革は、とても高いハードルだと思われます。なぜなら、日本は今も昔も変化を避ける傾向があるから。 先の戦争もそうです。やってはいけないと薄々気がついてはいても、方向転換できなかった。ボロボロになって、負けると解っても、変われなかった。その結果は、悲惨極まりなかった。 それから80年。かつての軍国日本のように戦争ができる国に戻すことを容認する圧倒的な保守化が進んでいます [詳しくは#129]。今でも変われない。変化を避ける人たちが、あまりにも多い現実です。 また最近では、福島原発事故もそうです。この事故で私たちが学んだのは、原発は持続できないということ。[詳しくは#17] 未曽有の自然災害により事故が起こったのは、たまたま民主党政権のときですが、自民党は1955年に立党して以来、約5年間を除き日本の政権を担っています。「原発は安全だ」と吹聴しながら、日本に54基もの原発を建設したのは自民党です。 また、事故直後は「脱原発・原発ゼロ」に並々ならぬ関心を寄せた国民ですが、15年もしないうちに、原発の再稼働どころか増設まで押し進める自民党に戻ってしまいました。 方向転換できない。変われない。 そのパターンを脱却するために、移民を積極的に受け入れて、 インクルーシブ教育を導入する必要がある。それを可能にするのは政権であり、すなわち選挙における人びとの投票です。 変化を避けるのをやめて、変化を取り入れる。そのような人たちを育てるのは教育です。先ずは教育を変えなければならない。 でも、どう変えたら良いのか、何をやればいいのか、ピンとこない人たちが多い。それもその筈、実際にインクルーシブ教育を受けて育った人たちが、国内にあまりいないから。 それなら、インクルーシブ教育で育った人たちを海外から受け入れなければならないのに、その変化すらも避けてしまう。 そうしている内にも、問題はどんどん広がってしまう。 それでも、この問題を危惧して、ようやく「ゆとり教育をやってみよう」となったのは2002年頃。けれども、人材不足のまま導入した結果、その実践はお粗末でした。 例えば、記憶力ベースの大学受験を緩和して、自分の頭でしっかりと考えられる人を育てることを目的としているのに、国際学力調査(PISA)での結果が落ちたとたん「学力低下だ!」と騒ぎ立てて、わずか8年間程でゆとり教育は廃止されました。 新しい能力を育てる教育を、昔ながらの物差しで測ってしまったのです。 良くても・悪くても「昔ながら」を保守したい人たちが大勢いて、変化を妨げる。政治を仕切る人たちが「昔ながら」を保守したい人たちだらけで、インクルーシブ教育で育っていない人たちばかり。 そうなるのも、やはりインクルーシブ教育で育っていない人たちが、保守系政党を選び続けるから。 それが、変化への弱さを生んでいるのです。 変化を避ける。変化を妨げる。 このままではいけないと薄々気がついてはいても、方向転換できない。変われない。
負の連鎖です。 卵が先か、ニワトリが先か。 戦後80年、日本の大問題は構造的な問題なのです。 前回を読む:戦後80年、日本の大問題(9)【解決策】 全シリーズ:戦後80年、日本の大問題(1)~(10) [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] 同じテーマを読む:多様性/インクルーシブ Comments are closed.
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