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【集まらない原因2】
日本のエリートと呼ばれる大学ですら、世界中から学生があまり集まらない。 なぜ、集まらないのか。その大きな原因は、主に二つ。 [原因 その1] 就職・生活へのつながりが乏しい。 こちらは、前回のブログで説明しました。 [原因 その2] 給料が低い 一人当たりのGDPは、その国における生産性を測る指標ですが、ざっくり概算として、すべての職業の平均年収を表すとも言われます。なぜなら、一人当たりの生産性が低いと、支払える給料が低くなりがちなのは、ある意味当然だからです。 そこで、以下のデータです。 2024年の一人当たりGDP(カッコ内は世界ランク):
比較のため米ドル換算になりますが、今や、日本はアメリカの4割にも満たない。 また、アジアにおいて:
そして、何よりも残念なのは、日本はみるみる落ち目なのです。 経済全盛期の1990年当時は:
それから35年ほどで、シンガポールを除いては、他国が上がったというよりも、むしろ日本が著しく下がった印象です。余談ですが、シンガポールの躍進が際立っているのと、人口の約47%が移民であることは、インクルーシブ経験の観点からも一致します。 そもそも移民・難民・避難民の受け入れなど、あらゆる人権・人道面において、日本は当時から「先進国」とはとても呼べませんでした [詳しくは#109]・[#110]。そして現在、バブル崩壊からの「失われた35年」により、唯一頼みの綱だった経済面でさえ「先進国」とは呼び難いほど衰退してしまったのです。 生産性・給料が衰退する場所へは、世界中から学生が集まり難いのは当然でしょう。 それは日本のみならず、アメリカ国内でも同じ。トランプ政権は「Make America Great Again」(MAGA)のスローガンを掲げ、その支持が高い保守的な地域は地方・田舎にある。けれども、世界中の学生の殆どが、アメリカの地方・田舎の農業や林業、鉱業や石油産業などを夢見て、渡米したいとはあまり考えていないでしょう。 むしろ、圧倒的にリベラルな都市部のシリコンバレーやウォール街、最先端の医療やエンターテインメント業界などを夢見て、渡米してみたい人たちが大多数でしょう。 それでもリベラルを破壊したいトランプMAGAの矛盾は、明白です。 より開かれ、よりオープンである程、世界中の学生たちは引き寄せられる。 より閉ざされ、より排他的である程、世界中の学生たちは避ける。 以下のデータは、世界の大学 4大ランキングにおいて、トップ50にランクインしている日米の大学の数です。あくまでも参考程度ですが、4つの有力な指標を持ち合わせることで、大枠を捉えることはできるでしょう。 なお、4大ランキングとは:
世界トップ50(カッコ内は校数):
このようにランキングからも、世界中の学生たちを引き寄せる力の差が伺えます。 日本は 1)就職・生活へのつながりが乏しい、2)給料が低い。これらにより、世界中から学生があまり集まらず、インクルーシブな環境を整えられないのです。
この繰り返しです。 そして、この悪循環・負のスパイラルの行きつく先には、ジリ貧しか残されない。 次回は、先日結果が確定した衆議院総選挙を踏まえて、この考察を深めたいと思います。 続きを読む:戦後80年、日本の大問題(8)【若い世代でさえ】 前回を読む:戦後80年、日本の大問題(6)【集まらない原因1】 同じテーマを読む:多様性/インクルーシブ Comments are closed.
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