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【解決策】
これまで8回に渡って、現在の日本が直面している大問題について書いてきました。ここで、解決策を提案してみたいと思います。 先ずは、この大問題の本質を簡潔に捉えてみます。
戦前の日本はジリ貧に陥ってしまい、もはや国内に留まったのでは人びとの生活が苦しくなってしまいました。そこで、中国・韓国などアジア諸国を植民地化し、暴力的に搾取したのです。「欧米から日本を守れ」と号令をかけて、正当防衛の名の下に侵略戦争を「聖戦」と呼ぶために「天皇は神様」なのだと、国が教えたいことを教えたいように教育しました。 現在の日本において「移民を受け入れるくらいなら、日本はジリ貧の末に静かに滅んでいく方がマシ」などという、一見すると控えめで、攻撃性のなさそうな意見が散見されます。けれども、今後ますます給料が減り、世界一の借金大国がゆえに社会保障もどんどん削られ、少子高齢化が進んだうえに人口がみるみる減少したら、どうなると思いますか。 想像してみてください:
そうなると、戦前のような攻撃性がでてくることは、容易に想像できるでしょう。 それを示唆するかのように、ほとんどの保守系政党が「中国から日本を守れ」と号令をかけて、正当防衛の名の下に、戦争のできる国に戻すために、平和憲法の破壊に動いています [詳しくは#64]。それらの政党を、人びとが圧倒的に支持し続けていることから [詳しくは#129]、先の戦争の二の舞になる兆候が見られるのです。 これらを考えると、この大問題の解決策は、人権意識を育む「教育と多様性」であることが理解できます。[詳しくは#124] それを実現するには、二つの大改革が必要不可欠です。 [改革 その1] 移民を積極的に受け入れる 欧米の先進国と呼ばれる国々と比較すると、日本は移民をあまり受け入れていません [詳しくは#109]。それは、未だに正式な移民政策を拒絶しているから。 文化・習慣が異なった人たちを積極的に受け入れる移民政策を導入し、大きな器をもって多様性を歓迎し、多彩な背景の人たちと共に生活することにより、インクルーシブな環境は整えられるのです。また、日本の大学への留学が、世界中の学生たちにとって魅力的になります。 [改革 その2] インクルーシブ教育を導入する インクルーシブ教育を大切にする程、幅広い知的・情緒的・社会的・創造的といった多角的な能力を意識して育むようになります。学生たちのもつ人権意識・多様性への寛容さ・社会活動への積極性、さらには事実に裏付けられたエビデンスをベースとして、自分の頭でしっかりと考えられる・それを行動に移す能力にも、大きな向上が生まれがちになる。[詳しくは#125] それらの能力を身に着けると、排外主義・ナショナリズム・軍国主義・ファシズムなどへ流れにくくなり、平和主義・非暴力・平等・正直な平和教育などに賛同しがちになります。 また、インクルーシブ教育が充実する圧倒的にリベラルなアメリカ都市部(シリコンバレーやウォール街、最先端の医療やエンターテインメント業界など)のような繁栄を目指し、インクルーシブ教育を否定しがちな圧倒的に保守なアメリカの地方・田舎(農業や林業、鉱業や石油産業など)のような衰退から脱する力にもなります。[詳しくは#128]・[#125] 次回は、この大改革の考察を深めたいと思います。 続きを読む:戦後80年、日本の大問題(10)【構造的な問題】 前回を読む:戦後80年、日本の大問題(8)【若い世代でさえ】 同じテーマを読む:多様性/インクルーシブ Comments are closed.
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