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#16: 愛情と呼ばれる支配(第2回)

9/16/2017

 
【連鎖を断ち切る】
「親の愛情とはこんなに辛く、これ程までに息苦しいものなのか。」

 
そのように子が感じるのであれば、それはもはや「親の愛情」ではなく、「親の支配」です。そして、それは「親が子を愛しているのは当たり前」とは言えないことを、私たちに知らせているのではないでしょうか。
 
子にとって、これほど苦しいことがあるでしょうか。親として、これほど悲しいことがあるでしょうか。
 
そうならない為にも、世の親や、親になることを考えている人に、しっかりと意識してみてもらいたいことが三つあります。
 
一つ目は、自分の人生に満足すること。もちろん、親としての責任を放棄して、遊び放題することではありません。正面から子と向き合い、多くの笑いや悲しみを共にする。その子自身をしっかりと見つめ、その子に合った育て方を正直に真剣に模索し、目一杯の愛情と時間をそそぐ。子を愛して、そして受け入れる。

このような、親としての責任を全うした上で、自分の人生を自分なりに充実させ、満足することです。そうすれば、子の人生を乗っ取って、生きる必要がない。子が、子自身の人生の主役として生きる。それは、子の幸せにおいて、欠かすことの出来ないことです。

 
二つ目は、夫婦が仲良くすること。夫婦とは、願わくば人生の最後まで寄り添いあう、かけがえのないパートナーです。子が巣立った後も、人生という名の道は続きます。その長い道のりにおいて、寄り添いあえるパートナーがいなければ、生んで育てた我が子に、その役割をついつい求めてしまうことがあります。
 
子も、親にそのような大役を期待されるのは、最初は悪い気がしない。むしろ、「自分は認められた」と考え、張り切ることもあるでしょう。しかし、子はやがて、子自身の人生のパートナーと出会うでしょう。そうすると、やはり、子にはそのような大役を務めあげる訳にはいかなくなります。
 
夫婦二人が一生、互いを思いやり、受け入れ、ゆずりあい、寄り添っていくこと。困難を避けてやり過ごそうとしていると、いつしかそれらのすれ違いが蓄積し、深すぎる溝となってしまいます。そうならないよう、時間をかけて、話し合って、尊重しあって、解決していくこと。そうすれば、子の人生にしがみついて生きる必要がない。

仮に、仮面夫婦や家庭内別居の状態になっている、あるいは離婚を本気で悩むような深刻な状況にあるのなら、「子も同意してくれている」とか、安易に考えてはいけない。子は、親の期待に応えようとする本能を備えています。それに甘えて、ゆくゆくは子の人生にしがみついて生きる結果になることは、許されません。「自分が年老いても、それだけは絶対にしない」と強く心に誓うのは、とても重要ではないでしょうか。

 
三つ目は、個々人の違いや時代が移り変わっていることを、常に意識し、子にその気持ちをしっかりと伝えること。
 
「勉強・受験・スポーツ・就職・結婚、何にしても、これはあなたの人生のことだから、最後はあなたが決めればいい。自分の経験上、こういう風にやると、こういう結果になり得る。あなたがそれを理解し、納得した上でその道を進みたいと思い、その選択と責任を全うする覚悟があるのならば、それで良い。けれども、そうでないのであれば、何かを工夫する必要がある。あなたと私は、似ているところもあるが、一人ひとりの個人であり、それぞれの個性を持った人間だ。そして、あなたの生きる時代も、私の生きてきた時代とは違う。時代の移り変わりもあり、むしろ今は私の考えより、あなたの熱意の方がより良い結果を生むことも多いだろう。だから、私がこうだと思っても、あなたは別のことをしてもいい。特に成人前のあなたには、私の経験したことを基に話はするが、最終的には、あなたの人生なのだから、あなたが決めるのだ。」
 
この移り変わる世界において、親が想像する結果とはまったく違う結果になる可能性。その方が、むしろ高いのかも知れないことに、親は心すべきではないでしょうか。
 
「親が子を愛しているのは当たり前」ではなく、本当に当たり前なのは、「子が親を愛している」ということではないでしょうか。子の、親に向けられた愛情は、本能的な特性を備えているとすら思えます。特に幼少期の子は、親なしでは物理的に生きていけない存在であることを、本能的に察知しているからかも知れません。そのとてもけな気な愛情を、親は大切に守り、そしてそれに応える責任がある。
 
親に支配されて育った子は、成人後もその本能にひたすら囚われてしまう傾向があります。成人前に虐待された人は、自らが親になった時に、かつての自分がされたのと同じように、自分の子を虐待してしまう傾向にあることが、あらゆる研究結果において報告されています。そうしてしまわない為にも、子は、自らが親になる場合、虐待の連鎖を断ち切る強い意志をもって挑まなければならないのです。
 
だからこそ親は、「愛情」と「支配」の分岐点に、心すべきなのです。

前回を読む:愛情と呼ばれる支配(1)【罪悪感を植え付ける】

同じテーマを読む:家族

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    JOE KIM
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    34歳でビジネスから引退。現在は、インクルーシブな支援活動家。
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