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#53: ペットは買わずに、迎え入れる

10/8/2019

 
ペットショップの前を通るたびに、ついつい目を奪われる、子イヌや子ネコたち。たまらない愛らしさに、思わず無条件で家に連れて帰りたくなる。
 
けれども、少し待って下さい。
 
その子たちが大人になっても、そして介護が必要な老犬・老猫になっても、愛情を持って、生涯面倒をみれますか。
 
「絶対に!何が何でも!面倒みる!!」
 
そう思えたなら、すぐさまダッシュです。けれどもペットショップではなく、シェルターなど動物保護施設へ。そこで保護されている可愛らしいイヌやネコを、新たな家族として受け入れてはどうでしょう。そう、英語でいう「Adoption」です。それは「養子」として、イヌやネコを家族に迎え入れるという発想。
 
アメリカでは年間約650万人のイヌやネコが、日本では約14万人が、飼い主不明など何らかの事情で、シェルターにて引き取られています。そして、アメリカでは年間約153万人、日本では約8万人が、そのけな気な命を殺処分で落としている。殺処分とは、健康で、家庭で引き取れる状態のイヌやネコたちを、シェルターでは定員オーバーにより面倒がみれないという理由で、殺害してしまうこと。
 
なぜ、ペットショップなどで、ペットを買わないことがとても大切なのか。
 
それは、既に命あるたくさんのペットたちが、養子として受け入れてもらえる家庭を探して待っているからです。わざわざブリーダー等により、「お金儲けの商品」とする命をつくり出さなくとも、多くの命が既に存在しています。
 
また、どのような商品であろうとも、その生産過程において「欠陥品」や「売れ残り」がでてしまいます。それは、ペットを商品として扱っている、ペット売買産業も同じです。どれほど可愛らしいその子たちであっても、命の平等よりも血統や色や見た目に価値を置く売主・買主によって、勝手にひどいレッテルを貼られ、いずれはシェルターへと流される。そして、その命たちは、受け入れ家庭が見つからなければ、近い将来、殺害されてしまう。
 
動物愛護先進国であるドイツでは、ペットを生涯に渡って面倒をみる意識が高く、シェルターにて引き取られたイヌやネコであっても、90%以上が養子として、新たな家庭に迎えられてゆきます。もちろん、殺処分は法律で禁止されており、また、厳しい許認可制により、ペットの売買もほとんどありません。
 
「シェルターにいる雑種よりも、ラブラドールやスコティッシュフォールドなど、ブリーダーから純血種がほしい。」ペットショップなどで、純血種の子たちと触れ合うと、もう何も考えずに、ただただ連れて帰りたくなる。
 
けれども、あえてそこで立ち止まって、考えてみてもらいたいのです。
 
人間は、お金では買えない。それは、奴隷時代の教訓です。命の売買など、許されない。そうであるのならば、家族として人生を共にするペットも、また、同じではないでしょうか。
​
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    JOE KIM
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    34歳でビジネスから引退。現在は、インクルーシブな支援活動家。
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