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【日米選挙から見る】
昨年11月のアメリカ大統領選は、性的暴行訴訟において有罪判決が確定したレイプ犯、ドナルド・トランプが当選。 「性犯罪を許してはならない。だから移民・難民を閉め出し、追放する」と吹聴するトランプやその支持者たち。けれども、本気で「性犯罪を許してはならない」と考えるのなら、先ずは「レイプ犯に投票しないこと」でしょう。 また、女性やLGBTQを含め、マジョリティ・アイデンティティの外側で生きる人たちへ対して、あらゆる差別的言動を繰り返したり、暴力を助長するトランプとその支持者たち。「性犯罪を許してはならない」とは掛け声ばかりで、その言葉だけを利用した誠意のなさが透けて見えるのです。 いまだに女性大統領の選出を拒んだり、大人としては幼稚なほど有害な「男らしさ」を振りかざしたり、「女性の体のことは男性が決める!」と言い張る保守的な人たちがアメリカに多くいる事実が、浮き彫りになった選挙。男女同権など、人権意識を広めようと努力するリベラルな人たちが、あと一歩及ばなかったことがとても残念です。 とはいえ、希望が見えない訳ではありません。 実際に、得票率は
これらを鑑みると、アメリカにおける男女同権の意識は、パリティー(平等)に持ってゆくかのように、リベラル系(民主党)と保守系(共和党)との間で振り子は振れて、行ったり来たりしながらイクイリブリアム(equilibrium)に近づく様子が伺えます。 他方、昨年10月。国連の女性差別撤廃委員会は、日本について、夫婦同姓を義務付ける民法を見直し、選択的夫婦別姓を導入するよう勧告。同様の勧告は4回目ですが「差別的な条項に対し、何の行動も取られていない」と指摘。 また、男系男子に皇位継承を限る皇室典範の改正、妊娠中絶について女性に配偶者の同意を求める規定の撤廃を勧告。さらには、第二次世界大戦における慰安婦問題 [詳しくは#21] について、被害者の権利を保証する誠意ある努力を求めました。 それらに対抗するように、先月、自民党政権は国連への拠出金の使途から、同委員会を除外することを決定。差別という過ちを認めて男女同権に向けて前進するどころか、浅はかなトランプ手法を真似るかのように、報復にでたのです。 自民党は1955年に立党して以来、約5年間を除き、日本の政権を担っています。昨年10月の衆議院総選挙において、自民はいつもに比べれば大敗したと言われてはいるものの、それでも第1党であることに変わりなく、政権を担い続けている。 そして、得票率は
実に、25ポイント差もあけて、保守系が当選しているのです。 これらを鑑みると、アメリカとは違い、男女同権の振り子は依然として振れる兆しを示さず、保守系に留まったまま。 そこに、希望の見え難さがあるのです。 その国の選挙において、どの政党・候補者に投票したのか。そこから、国民の様子が見て取れます。すなわち、人びとの考え・意識・姿勢です。 もちろん「男女同権だけが選挙の争点ではない」というのはもっともです。けれども、約70年間にも渡り、その争点が置き去りにされていることから、人びとの本心が透けて見えるのです。 続きを読む:男女同権・平等の真実(6)【行動が前進を生む】 前回を読む:男女同権・平等の真実(4)【一人ひとりを大切に】 全シリーズ:男女同権・平等の真実(1)~(6) [1] [2] [3] [4] [5] [6] 同じテーマを読む:ある視点 Comments are closed.
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