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【自分自身が問われてる】
身をもって体験しなければ、トランプイズムの卑劣さが解らないという意味においては、今回のカナダの総選挙も良い事例でしょう。 先ず結果だけを見ると、カナダ版トランプイズムを推し進めた保守系が敗北したことから、4月の総選挙は良い結果でした。 けれども、内情は必ずしもそうとは言えません。 現に、アメリカでトランプが就任する1月までは、カナダの保守系がリベラル系を大差でリード、世論調査では30ポイント近くも広がっていました。その保守系のリーダーはミニトランプとまで呼ばれる程、自国優先・移民反対など、トランプイズムと似たような卑劣な政策を掲げていました。 けれども、一方的な関税や「アメリカの51番目の州にしてやる」など、いざトランプイズムの矛先がカナダへ向けられると、カナダ国民は、その卑劣を身をもって体験することに。 そうすると、自国のミニトランプがどれほど酷いことを外国人に対してすると言っているのかが、いよいよ実体験を通じて、現実味を帯びてきます。そして、みるみる情勢は逆転、その3か月後の総選挙でリベラル系が勝利。ミニトランプ自身が、自らの選挙区で落選するまでに一変しました。 卑劣な政策の被害を、身をもって体験すること。あるいは、体験とまではいかなくとも、現実味を帯びるだけで、これほどの変化をもたらす。結果オーライと言いたいところですが... 願わくば、そこまで待たなくとも、他者の苦しみを理解できる大人でありたい。 なぜなら、被害を受けてみて初めて解るのでは、遅すぎることもあるからです。 例えば、第二次世界大戦におけるナチスや軍国日本が巻き起こした、侵略戦争の大惨事。最終的に自らが被害を受けてみて解ったのでは、あまりに遅すぎた事例でしょう。 現在、そのナチスや軍国日本を彷彿とさせるファシズムがトランプイズムです。 そして、いよいよネオナチスをあからさまに支持したり、ナチス式敬礼をしたりと、トランプイズムは、ナチスのシンボルマークであるハーケンクロイツを、赤い帽子に置き換えたに過ぎません。 脅すことで、政権に対する批判の声をあげさせない。それはまるで、ロシアのプーチン政権のようであり、中国の習政権のようです。 共通するのは、このどれもがファシズムであるということ。 「民主主義が問題だ」とか、「社会主義・共産主義が問題だ」とか、よく耳にしますが、そうではありません。もちろん、それぞれに課題はあります。 けれども、本当に深刻な問題は、どの社会システムであっても「強制的な権力により従わせようとするファシズム」に乗っ取られてしまうこと。 そのファシズムの下に置かれると、人びとはどうなってしまうのでしょう。 権力者に批判的になると仕返しが怖いし、周囲の目も気になるので、賛同しておく。あるいは同じ理由でおとなしく、何もしない。 それとも、良くないことは良くないと、それが権力者に対してであっても、周囲の目が気になろうと、当たり前のことを当たり前のように言える、勇気と信念を持つのか。 今も昔も、同じ勇気と信念が求められています。 最後にもう一度、8年前にこのブログで書いた言葉を引用し、締めくくります: 「最悪の状況にいる時は、果てしなく続く暗いトンネルの中に、一生いるのではないかと思うこともあるでしょう。けれども、それはいつかはきっと過ぎ去るのです。過ぎ去った後の自分自身を、今この時に問われているのではないでしょうか。」 [詳しくは#2] 前回を読む:卑劣なトランプイズム(2)【身をもって体験】 全シリーズ:卑劣なトランプイズム(1)~(3) [1] [2] [3] 同じテーマを読む:倫理観 Comments are closed.
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