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#95: 寝た子を起こす(第4回)

4/25/2023

 
【日本は差別が少ない?】
過去はもちろん、今もなお「アメリカは白人支配の社会だ」と、しばしば批判を受けます。アメリカで生活をする人なら、そう感じる瞬間に出くわしたことが、あるのではないでしょうか。
 
それでも、アメリカの人口における白人の比率は約59%。一方で、日本における日本人の比率は98%。日本が、日本人支配の社会であることは、明らかです。
 
この事実を、「多様性を歓迎する」、「あらゆる人たちを受け入れる」、金子みすゞさんの「みんなちがって みんないい」など、誇らしい観点から、実際のデータを交えて考えてみる。
 
移民の受け入れ:
米国 51百万人
日本    3百万人未満
 
難民の受け入れ:

米国 340千人
日本       1千人
 
ロシアの侵略戦争による、ウクライナ難民の受け入れ(2023年2月時点):

米国 270千人
日本       2千人
 
アメリカは、当初の意向表明であるウクライナ難民10万人、この3倍に迫る勢い。一方で、日本は過去にない政府の寛大な対応に、国内における評価は高いものの、世界的な視野を持って捉えたならば、もの足りないと言わざるを得ない。
 
日本の至る所で、海外からの技能実習生が増え、街中で外国出身の人たちが働いていたり、生活をしている光景をよく見かけるようになりました。けれども、彼・彼女らは3年~5年のうちに本国に帰る義務があり、日本に住み続けることは、ほぼ許されていません。

このように、あらゆる人たちの受け入れに消極的であり、閉鎖的な社会であることが伺える日本。「社会の一員として、先ずは迎え入れる」を拒否しがちなのは、いうなれば「門前払い」を意味します。
 
そして、生まれながらにして選ぶことができない特徴によって、門前払いをされる、理不尽な除外や拒否を受けるということは、紛れもない差別なのです。「日本には差別が少ない」どころか、「差別により、日本に定住することすらできない」のが現実です。
 
また、数少なくも定住できている外国出身の人たちが、差別についてあまり声を上げない。それは、「日本には差別が少ない」からではなく、98%の支配力を誇るマジョリティに対して、2%のマイノリティが声を上げづらいから。
 
数の力でねじ伏せられる屈辱を、マイノリティが日々感じていることを、その圧倒的なまでのマジョリティがゆえに、多くの場合、気が付きすらしないのが、日本の現状でしょう。
 
「寝た子を起こさない」と言っては「語らない方が良い」、「触れない方が無難だ」と、「差別」から目を背けようとするのは、マジョリティの一方的な理論なのです。


続きを読む:寝た子を起こす(5)【自分の中にいる子】
前回を読む:寝た子を起こす(3)【学びは余計なこと?】

全シリーズ:寝た子を起こす(1)~(5)
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同じテーマを読む:差別

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    JOE KIM
    Retired from business at age 34. Now, an active supporter of inclusive initiatives globally.
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    34歳でビジネスから引退。現在は、インクルーシブな支援活動家。
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